時短でとりあえずBGMをいい感じに作りたい人向けに、私の制作方法をシェアしちゃいます!
この記事が少しでも誰かの役に立てば嬉しいなと思って書いてみました。
ゲームを少人数とか個人で開発してると、素材集めや作成にめちゃくちゃ時間かかるんですよね…最近それを痛感してます。
特にBGMは、自分のゲームに合うものを探したり、ループする音楽を見つけたり作ったりするのが本当に大変で。
今はAIでサクッと作れちゃうんですけど、個人的にはそこにゲーム制作の楽しみをあんまり感じないタイプなので、今回はその話は置いておきますね。
AIでやりたい方には必要ない情報かもなので、そういう場合は読み飛ばしちゃってください…!
⚠️ 注意点
- DAWがある程度使える前提で書いています
- コード理論補助ソフトを持っているとさらに良いです(Scaler2 or 3)
完成品を聴いてみてください
まずは完成品を聴いてみてください!
「ちょうど良さそうだな」と思えたら読み進めてもらえると嬉しいです。
慣れてくれば30分〜1時間くらいでサクッと作れちゃいますよ。

どうでしょうか・・・?
お魚がテーマのクリッカーゲームを現在開発中で、今回はそのゲームで使用してるBGMをもとに制作方法を書いていきます!
完成品のポイント
- 少しメロディがあってちょっと耳に残る
- リズムやコードがマッチして心地よい
- 繋げて繰り返し再生しても途切れがないのでゲーム中ずっと流せる
- レトロな8bit BGM風
制作時間のスピードアップについて
今回の制作では以下の2点を意識しました:
- 時間はかけたくないけど、ちょうどいいBGMが作りたい
- ゲーム中にずっと流せるようにしたい
これらを実現するための時短ポイントは以下の通りです:
- 短い小節(A、サビだけの展開)にしてBGMを凝りすぎない
- 楽器パートを最小限にして制作量を減らす
- BGM冒頭と最後を同じにする
60分で制作する時間配分

制作環境
- 使用DAW: Studio One
- 音源・プラグイン: Scaler3、Magical 8bit Plug 2、RC-20、Ozone10
- 制作時間: 60分
制作手順
それでは具体的な制作手順を段階的に説明していきます。
制作フロー全体像

1. コード進行作成(10分)
DAWを開いたらまずScalerを開いて、合いそうなコード進行を探します。

キーはなんでもいいです!
テンポはコード進行を決めた後でも、全部作り終わった後でも、ゲームの雰囲気に合うように速度を変えれば良いと思います。
とっかかりで悩むよりとりあえず作って、あとで調整する方が効率的なので。
Aパートの作成
合いそうなコード進行(4コード)が見つかったら、2コードだけ取り出して2小節ずつでループさせます。
さらにその4小節をまるっとコピー!

その後MIDIを編集します。
コードからアルペジオを並べます。
上がったり下がったり交互にしたりして、ちょうど良いアルペジオを作ります。

サビパートの作成
先ほど分解した4コードをそのまま使います!
4小節をまるっとコピーして、4回ぐらい繰り返すのがちょうど良い感じかなと思います。

アウトロパートの作成
Aパートをそのままコピーして、サビパートの後ろにくっつけます。

これで楽曲の骨組みは完成です!
2. メロディ作成(15分)
メロディはAパートがアルペジオで短音なので、サビにちょっとひとつまみ程度入れます。
コードをMIDIで分けて適当に並べれば、変なメロディにはならないはず。
ある程度スケールなど音楽理論がわかる方は、キーに合うスケールで適当に弾いて、ちょうどいいスポットを探してみてください。
今回はkeyがCなので、サビパートをリピートで聴きながら白鍵盤を弾いて良さそうなメロディを作りました。

3. ドラムパターン作成(20分)
ドラムの音作りはシンセでも生音でもどっちでもOKです。
MIDIでもループ音源でも大丈夫!
Aパートのドラムパターン
Aパートに合いそうなドラムパターンを作ります。
今回はAパートの2小節目からスタートさせてます。
曲の冒頭にドラムがあるとループがうまくつながらないかもしれないので、こんな感じにしてます。
ドラム作成のコツ
バス、スネア、ハイハットの3点だけを考えればOK:
- バスを小節の頭にとりあえず1つづつ並べる
- 次にその間にスネア
- そしてハイハットは敷き詰めるw

あとはこのパターンをループさせる、以上!
サビのドラム
サビが来たら一旦ドラムは消えて、サビの後半に入れたりするのも良いでしょう。
サビ終わりはドラムを完全に無くして、ループした時に冒頭と完全に繋がるようにします。
4. 装飾・アレンジ追加(10分)
時間に余裕があれば、装飾やアレンジも最小限に追加しちゃいましょう。
装飾
- Delayやリバーブをメロディもしくはコードパートに
- ドラムにはメロディやコードに合うエフェクトをかけます(RC-20がおすすめ!)
アレンジ
こんな感じでちょっといじるだけで十分です!
- ループのどこか一音を変える
- サビ前のドラムを少しフィルアウトする
- サビのドラムを変える
5. ミックス調整(5分)
音量バランス
- ドラムの音量をまずmasterが赤くならないように下げます
- その後メロディやコードのバランスをドラムよりは小さくします
- メロディ、コードどちらを目立たせたいかによってバランスを調整します
マスタリング
マスタリング用のプラグインがあれば最高です
Ozoneなどを使ってAIにお任せしちゃいます。
ゲームBGMとしての音量設定
ゲームがメインでBGMはちょっと聞こえればいいものなので、基本的には小さめに音作りした方が良いかなと思います。
ただBGMが複数ある場合は、それぞれのBGMの音量は合わせたほうが、設定画面でのBGM調整ができるゲームにするする時に困らないですよ。
まとめ
今回は60分でゲームのループBGMを作る方法を紹介しました!
ポイントはこんな感じです:
- 構成をシンプルに(A、サビ、アウトロのみ)
- 楽器パートを最小限に
- 冒頭と最後を同じにしてループを自然に
- コード進行はツールに頼る(Scalerなど)
- ドラムは3点セット(バス、スネア、ハイハット)
- 装飾は控えめに
慣れてくれば30分くらいでもサクッと作れるようになります!
ゲーム開発の時間を音楽制作にあんまり取られたくない人の参考になれば嬉しいです。
次回の更新もお楽しみに!!
