今回、開発中のノベルゲーム「夢酔のバーテンダー」のトレーラーを制作しました。
ノベルゲームという性質上、アクションゲームのような派手なゲームプレイを見せるのは難しく、どう魅力を伝えるかが課題でした。
制作を通して感じたのは、構成作りの難しさです。
具体的な作り方はあまり情報がなく、またゲームによってアピールしたいポイントが異なるため定型化も難しい領域だと実感しました。
この記事では、実際の制作フローとYouTubeアップロードまでの手順を記録として残します。
同じようにゲームトレーラーを作りたい方の参考になれば幸いです。
このトレーラーを約4時間で制作しました。 以下、具体的な制作フローを解説していきます。
編集環境
使用ソフト
DaVinci Resolve 20.3.1
作業PC
MacBook Pro M3 Pro (2023年モデル)
動画編集には十分なスペックで、書き出し時もスムーズに処理できました。
プラグイン
今回は特にプラグインは使用せず、DaVinci Resolveの標準機能のみで制作しました。
プロジェクト設定
- アスペクト比: 16:9
- 解像度: 1920×1080
YouTubeへのアップロードを前提とした標準的な設定です。
編集フロー
制作時間の内訳

テキストアニメーションの調整に最も時間がかかりました。
全体の構成の決め方
ノベルゲームの性質上、見せられるゲーム要素が少ないため、物語とビジュアルを軸にしながら、短い動画の中にアピールしたい文章を適切な間隔で配置することにしました。
ただし、ゲーム要素があることもしっかり伝えるため、以下の流れでゲームの実際のプレイフローを踏襲する構成にしました。

それぞれのシーンは倍速にして、何をして何が起きるのかを短時間で見せるようにしています。
映像演出とエフェクト
今回のトレーラーでは、全体を通してシンプルで落ち着いた演出を心がけました。
タイトル画面の編集
動画の冒頭と終わりのタイトル画面は、単なるスクリーンショットではなく、 タイトルロゴやキャラクター、背景を別素材で用意し、それぞれに動きをつけています。
- ゲームタイトルロゴ:フェードイン + 位置移動
- キャラクター:位置移動
こうすることで単なる静止画ではなく、動きのある印象的なオープニング/エンディングになりました。
トランジション
シーン転換時には黒の単色レイヤーを配置し、透過度を調整することで暗転のフェードアウト/フェードインを実装しています。特にこだわりはなく、動画素材の切り替わりタイミングで適切に入れました。
テキスト演出
テキストの表示には以下の手法を使用しています:
- フェードイン/アウト:透過度を変化させてテキストを出現・消失させる
- 位置移動:変形のX/Y座標を調整して、横・下・上からスライドイン
ここで最も気をつけたのはアニメーションの速度です。
早すぎると高級感がなくなり、遅すぎると読んでもらえる時間が足りなくなります。
この調整には試行錯誤が必要で、全体の尺とのバランスを見ながら何度も微調整しました。
これらの基本的な演出を組み合わせることで、過度に派手にならず、ノベルゲームの雰囲気に合った落ち着いた印象を保つことができました。
テキスト内容の決め方
テキストの内容は、ストーリーのデータをClaudeに読み込ませてアイデアを出してもらいながら、最終的には自分で調整しました。
Claudeのアイデアは早くてわかりやすいものの、文章としてのメッセージ性や熱意に欠ける部分があり、手直しは必要でした。
人間の感性による調整は今のところまだ欠かせないと感じています。
音響のフェード処理
BGMはゲーム内のものを使用し、SEは特に追加していません。
YouTubeなどで再生開始時に音量が大きくて驚くことがあり、個人的にそれが好きではないため、音声の始めは必ずフェードインするようにしています。
視聴者に配慮した細かい部分ですが、こうした配慮が視聴体験の質を左右すると考えています。
最終確認で気をつけたポイント
書き出し前の最終確認では、以下の点をチェックしました。
- テキストアニメーションの速度: 高級感を損なわず、かつ読める速度になっているか
- 全体の尺とのバランス: 伝えたい情報量と動画の長さが適切か
- 音声のフェードイン: 再生開始時に視聴者を驚かせないか
- トランジションのタイミング: シーン切り替えが自然か
- ゲーム要素の見せ方: わかりやすくゲームの流れを伝えられてるか
特にテキストアニメーションと全体の尺のバランス調整には何度も微調整を繰り返しました。
YouTubeへのアップロード
書き出し設定
H.264コーデックのMP4形式で書き出しました。
サムネイル
今回はゲームのトップ画面をそのまま使用しました。特別な加工は行っていません。
タイトルの決め方
ゲームタイトルとトレーラーであることがわかるようにシンプルに設定しました。
他のゲームのトレーラータイトルを参考にしながら、検索されやすさも意識しています。
説明文
以下の内容を記載しました。
ノベルゲーム【夢酔のバーテンダー】のPVです。
▼ ゲーム概要
・選択肢によって変化する会話と物語
・会話の中に隠されたヒントワードを見つけ出す
・言葉を繋げば、お客様の好みのカクテルが見えてくる
・「おまかせ」を選べばカクテル制作ミニゲームへ
・お客様の好みに合った一杯で、満足度アップ
▼ 製品情報
タイトル:夢酔のバーテンダー
ジャンル:もやふわノベルゲーム
対応:Steam(Windows / macOS)
発売:2026年予定
▼ リンク
公式サイト:[URL]
Steam:[URL]
2026年2月8日 東京ゲームダンジョン11 出展します!
ゲームの特徴と製品情報、イベント出展の告知をコンパクトにまとめました。
まとめ
今回のトレーラー制作を通して、構成の具体的な作り方についてのWeb上の情報が少ないこと、またゲームによってアピールしたいポイントが異なるため定型化が難しいことを実感しました。
ただし、大まかな起承転結の形としては以下のような流れが基本になると考えています。
- ゲームイメージ(タイトル画面など)
- ストーリーやゲーム要素を見せる
- 締めのキャッチコピー
- エンド画面(宣伝、配信先、リリース時期など)
ゲームによっては1と2が逆になることもあるでしょう。
また、トレーラーの長さは1分以下を目安にするとテンポよく見てもらえると感じました。
制作で最も手こずったのはテキストアニメーションと全体の尺のバランス調整です。
伝えたい情報量と動画の長さのトレードオフを考えながら、何度も微調整を繰り返す必要がありました。
次回制作する際は、今回の経験を活かしてもう少し効率的に進められると思います。
同じようにゲームトレーラーを作る方の参考になれば幸いです。
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