こんにちは、YMYゲーム開発部です。
前回のPart1では作品のコンセプトや世界観についてお話ししました。
今回Part2では、実際の執筆フローや制作の裏側について詳しくお届けします!
今回の制作のポイント
ストーリーを書くときにおもに考えたこと、苦労したこと、こだわったポイントはこちらになります。
- キャラに喋ってもらう執筆スタイル
箇条書きから始めて肉付けしていく8ステップ - 慣用句の誤用チェックとテンポ調整
口下手な主人公の心の声とのバランス - クラウド執筆ツール「Nola」活用術
PCとスマホで思いついた時にどこでも執筆
実際の執筆フローを大公開
話を書きながら色々思いつくタイプなので、結構独特な流れで進めてます。
制作期間について
使用ツール: Nola(執筆ツール)
制作期間: 約3ヶ月
まだ細かい部分の修正をしていなかったり、一時的に執筆ができなかった時もあったりしたため正確な期間はわかりませんが、全体でおおよそ3カ月程かなと思います。
執筆の8ステップ

もっと効率の良い方法もあると思うので模索中ではあるんですが、土台の設定以外はどうしてもキャラクターに喋ってもらわないと浮かんでこない性分なので、とりあえず話を書いてみるスタイルは変わらなさそうです。
シナリオを書く上で大切にしていること
私自身、慣用句の誤用が気になって話が読めなくなるタイプなので、そういった部分の引っ掛かりが無いかどうかは気を付けています。
あと、口下手な主人公という設定ですが、あまりに心の声(地の文)が多すぎてもテンポが悪くなってしまうので、バランスは個人的に考えているつもりです。
特に苦労したところ
キャラクターに喋ってもらわないと話が進まないタイプなので、最初から完璧な文章を書こうとすると手が止まっちゃうんですよね。
だから、思いついた部分は書いて、思いつかない部分は箇条書きで残すというスタイルにしています。
後から見返すと「こんな箇条書きで残してたんだ」って笑えることもあります(笑)。
こだわりポイント
慣用句の誤用チェックは本当に気を付けてます。
「役不足」を「力不足」の意味で使ってしまったり、「煮詰まる」を「行き詰まる」の意味で使ってしまったり、そういう間違いがあると読んでいて引っかかっちゃうので。
読者さんにストレスなく読んでもらえるように、細かいところまで確認してます。
影響を受けた作品たち
最近だと『異世界転生勧誘詐欺』や『佐々木事務所シリーズ』をよく読んでいます。
影響を受けたかはわかりませんが、『廃王国の六使徒』という作品を繰り返し読んでいました。
特に『異世界転生勧誘詐欺』や『廃王国の六使徒』は、その世界の中で根付くルールや常識などがまるで現実であるかのように表現されていて、全く現代とは結び付かない状況であるにもかかわらず想像ができてしまう描写の豊かさが素敵だなと思っています。
そう思うと、リアリティのない設定なのにリアリティを感じる、情緒・情景の描写が細かいファンタジー作品を好んでいるのかもしれないです。

使っている執筆ツール
「Nola」という執筆ツールを使っています。
キャラ設定やプロットなど設定を細かく保存できて直感的に操作できるところが便利で使い始めたんですが、何よりPCでもスマホでも簡単にデータが共有されて、どこでも思いついた時に執筆できる点が気に入っています。
それから、カラーモードも変更ができて、セピアモードだとタイプライターで打っているかのようなノスタルジックな気分で執筆ができるので、ちょっと気分が上がります(笑)。
Nolaのおすすめポイント
- クラウド同期が便利:PCで書いた続きをスマホで、スマホで思いついたアイデアをPCで、みたいな使い方ができます
- 設定管理が簡単:キャラ設定やプロット、世界観設定などを一元管理できる
- セピアモードが気分上がる:タイプライターっぽい雰囲気で執筆できて、なんか作家になった気分になれます(笑)
何度も調整して、足したり引いたりしながらやっと完成しました。
手探りな部分ももちろんありましたので、もう少しスムーズな執筆ができるように尽力していきたいです。
今回は執筆テクニックと制作フローについてお話ししました。
今後は別のパートについても紹介していく予定なので、お楽しみに!
